2015年12月20日

あどれっせんすな紙ドレス

もう12月!う、うそでしょ…?
というわけで、まだ12月を受け入れていないコイケです。(もう後半っ!!)
そんな往生際の悪い私は10月に書こうと思っていた話をしようと思います(笑)

みなさんは観てくださったでしょうか?
そう、たんきゅんデモクラシー「あどれっせんすドレス伝」MV!!
ワタクシ、衣装を担当させていただきました〜!もちろん紙で☆
タイトル大フューチャーな要素を任され、至福であります!恐縮っす!

今回とても興味深くありがたかったのが、本当の最初の最初から参加させていただきまして。
たんきゅんプロデューサーと作詞の松永天馬さんとの第一回打ち合わせからMV担当のALiさんと衣装担当の私も同席し話に参加させていただきました。
プロデューサーの「こんな雰囲気のこういう面を出した曲にしたい」というきっかけから「ではこんな要素入れる?」「これはあり?」みたいなやりとりまで見せていただいたことにより、「ただ衣装を頼まれた」というのではなくそこから自分で膨らませて自らコンセプトを持って作らせていただけたのは刺激になりましたしありがたかったです。
もうほぼ「こうしようと思います」という事後報告というか(笑)
全てを受け入れてくれたプロデューサーたちに感謝です。
そんなやる気が出たコイケは当初4着だったのを、自ら7着に増やすという…スケジュール詰まっている自分の首を絞めるという…(笑)

今回のきっかけは、TQDCプロデューサーのまゆたんが3月のカフカイベント「破壊・消滅」に来てくださって、作品を観てくださり作品破きに参加してくれたことが始まりでした。(ペチャコさん、ご縁の導きありがとうございます…!)
「紙で二人の制服作れないか」と話をくださり、「破いたりしたら面白いよね〜」「そしたらテストなどのプリント?」とどんどん話が膨らんでいきました。
曲が前半後半でメリハリを付けることから衣装も2着ずつ作ることになり、そしたら憂鬱・拘束→解放の流れにしようと考えまして。籠の中の鳥が放たれるような。あどれっせんす(思春期)は籠の存在の気付き、嫌悪、もがきの始まりですから。
そして、「勉強」の反対語は「漫画」だろうと思いまして(私の時代はそうだった!)、前半は国語・数学・英語・理科・社会をテーマにした動きに不自由感のある5着のドレス、その殻を破っての動きやすい(紙ドレス比)少女漫画ドレスという方向に決めました。

少女漫画を使ったドレスは、コイケ作品おなじみのドレス。
今回は衣装ですので、雑誌一冊丸ごとは使っていません。あま〜いカワイイ雰囲気にしたかったので、オレンジ・ピンクの紙のみをチョイスして作っています。
この色の紙、少女漫画雑誌の中でも割合少ないんです。しかもホラーやコメディーが多い(この事実、興味深い!)。なので、キュンキュンする台詞はかなりの希少部位です(笑)
それをここぞというところに配しながら、微妙なデザインにこだわっております。

そんな中で、私が決めた裏テーマは3つ。
(1)1stシングル制服スタイルに則る、(2)可愛いだけでなく恋をした大人っぽさを醸す、(3)Wink的な個々の特徴を出す。
(1)紙でドレスというだけでいつもと違う感じが出るので、今までの流れと関連づけたい気持ちがありました。
そこで、1stのレトロ制服のデザインから派生させることにしました。セーラー襟にベルト。ベルトはネックレスのようなアクセで乙女感出しつつ、変身ベルトを意識しました。少女が恋に目覚めて変身!的な。
(2)今回のテーマのひとつは「初恋」。なので、たんきゅんデモクラシーの二人のドキッとする感じも出したかった。しかし、まだ幼い二人がフリルいっぱいの可愛いドレスを着たら、本当に可愛くなりすぎてより幼くなってしまう。
フリルいっぱいに可愛くしたい・でも成長した感じも出したいということで、ここら辺のさじ加減はすごく気を配りました。
(3)2からの流れですが、デュオといえばやはりwinkだろうと(笑)ちょっとアンニュイな感じとそれぞれの個が立ってる感じを参考にしました。
お揃い感を出しつつそれぞれの個性に沿いつつ制作。全くのお揃いを着ると、年齢的にちょっと離れてみえるそれいゆちゃんとくるみちゃんを揃えて見せる、というのも目標でした。年が離れているのではなくタイプが違う的な。
あとはwinkのクラシカルで、少し野暮ったく、総じてハレやか、そこら辺を取り入れたいと勝手に思いながら制作していたのですが、振付見たらwink的手遊びが多くておお〜!と上がりました!(この振り付けがまた可愛いっ!!)

そして、前半の五教科のドレスはTQDCが中三ということもあって、現役リサーチして作っております!
社会の公民(三権分立!)だったり、数学の公式だったり、教科ごとに中三ならではなモチーフを選びそこからデザインを決めていきました。
例えば数学だと、公式柄のワンピースからボリューミーなドレスが生えてるんですが、数学からの逃避で空想しているドレスなんです(笑)
そんな中で、国語は森鴎外の「高瀬舟」。安楽死がテーマの物語です。
中三でこんな題材扱っているのか!とリサーチしたとき驚いたのですが、そのことが印象に残っていたので今回採用しています。

「高瀬舟」のクライマックスは、病弱な弟が兄に迷惑かけまいと自殺を図るんですが死に切れず、そこへ帰って来た兄に「とどめを刺してくれ」と頼みます。戸惑う兄。弟は死に切れない苦しさから怨めしいほどに懇願する、というシーン。
その鬼気迫るシーンのみを抜粋し、様々なコピーをしコラージュしています。このシーンが反芻され歪んでいく、そんなドレスにしました。題材が題材なだけにちょっと重いコンセプトに。。
最近、文章を色んな風に印刷してドレスを作る機会が重なっていますが、昨年パフォーマンスをして3月に消滅させたカフカ城ドレスもしかり、文字を身に纏うって耳無し芳一感あるな〜としみじみ思う次第です。 身を守るような、呪縛されるような、そういう感覚があります。

そう考えると、文字を使ったドレスあり、ドレス破く行為あり、少女漫画使ったドレスあり、でコイケの代表作集合のような衣装群になっております。
全て楽曲に沿った最善としての流れでしたが、結果がこうなり面白さを感じています。

面白いと言えば「縁」で。
今回のプロジェクトは、作詞:アーバンギャルドの松永天馬さん、映像:ALiさん、衣装:コイケ…全員パラボリカ・ビスさんと絡んでいる!
ALiさんに関しては、カフカのパフォーマンスでがっぷり一緒にやっておりますから!笑(ALiさん、さすがの仕上げでした!ブラボー!)
その事実をプロデューサーのまゆたんが全く知らずにメンツを組んだ、そのことに興奮いたしました。嗅覚すごいわ…

話は戻りますが、曲作りの行程をずっと見せていただいたのが本当に面白かった!!
ずっとccに入れてメールで横で見せていただいていたんです。
音楽の創造性は全くないので、あれがこうしてああなった!みたいなのが感動で。
その刺激が確実に「アタイもがんばんなきゃなー!」に繋がっていました。
郷拓郎さんの素敵なメロディーと仕上がるまでの華麗なる変身、松永天馬さんの詩の的確な方向性と独特な言葉のチョイス。出来上がっていくのをドキドキしながら衣装作っていました。

そしてみんなで作ったものを全部背負ったたんきゅんデモクラシー二人の頼もしいこと!
小さな巨人ですよ。軽やかにだけど真剣に取り組んでくれる二人のおかげで、とても素敵なものに仕上がりました。

いつもは一人で考え、一人で作り、一人で完成させることが常ですが、ひとつのものをみんなで作り上げる醍醐味を味わい、そしてそれが良い形で仕上がるとこういう達成感があるんだなと。
クセになりますね、これは☆

まだまだその余韻に浸っていたいですが、こんなことを書きつつ、ただいま絶賛じじばば中です!(笑)初々しいアイドルからじじばば…振り幅すごいです!!
新年早々1/12から始まる「名所じじばば百景展」、こちらもある意味カワイイので(笑)宜しくお願い致します!!
posted by コイケジュンコ at 11:32| Comment(0) | 日記