2015年04月04日

出版記念!たまには真面目に作品にまつわる話

みなさまお久しぶりです。花粉に愛される女・コイケジュンコです。

実は、なんと、、ステュディオ・パラボリカさんが作品集作ってくださいました!!!!!ワーワーパフパフ☆
しかも帯が森村泰昌さん…!!ひえええ〜〜!汗
まさか自分の作品集を出してもらえるとは…しかも装丁があのミルキィ・イソベさんとか!
もう嬉しくてですね、逆に自分のこだわりを出したいと全く思いませんでした(笑)
私のこだわりの部分は作品にある。だから完全にお任せしようと思ったのです。

パラボリカさんと関わらせていただいてもうすぐ二年ですが、あそこでの私の作品はちょっと異色です。
お客さんの層的にどこにも属さないというか(笑)、基本「興味なし」な方が多いけれどたまにドハマリしてくれる方がいるという両極端的存在。
それがある意味励みとなった二年でした。

なので、私の作品集をパラボリカさんで、というのはなかなか難易度高いのではと思いました。
私らしくもありパラボリカ的でもあり。そのさじ加減。
そしたら…これまた出来たんですよっ!奥さん!!

ミルキィさんの構成、デザイン、紙などのチョイスが絶妙でした。
パラボリカ特有の静寂さを備えつつも、その隅々に私の作品を理解し、寄り添い、生かしてくださった片鱗を感じ、…姐さん!!(涙)と心の中で叫びました。

そもそもの、この本を企画してくださった今野裕一さんのアプローチが良い加減でした。
今回の本のテーマに選ばれた作品の共通項は「言葉」。
直接的に間接的に、すべて「言葉」が作品に大きな影響を及ぼしています。
文学的要素の高いパラボリカさんらしいコイケ本になる!とそのとき確信したのです。

昨年は色々やりました。「修行か?」というくらい色々やった。
自分のバックボーンになかった題材に色々取り組み、まずは知り、自分なりに理解する。そこからの出発。なかなか大変な一年だったように思います。
それを本にまとめるという形で自分自身も見つめ直せたすごく意味のある一冊となりました。
今野さま、ミルキィさま、スタッフのみなさま、タイトル翻訳の管啓次郎先生(これがまた粋!)、携わってくださったカメラマン・モデルのみなさま、ありがとうございました!!

そして、改めて感謝したい人が。
今回の本でもモデルとして登場してくれたsaikoちゃん。
この日記に何度も登場しているのでお馴染みですが、そしてもしかしたら書いたことあるかもですが(笑)、ここで今一度!

saikoちゃんは大学の同級生。
いつまでも年齢不詳な可愛さのある素敵な中年なんですが、約20年前、初めてHI-FUKUを着てくれたのが彼女でした。
頼んだこちらが「そこまでしなくても大丈夫だよ!」と焦るほど、果敢に着こなしてくれた頼もしいモデルであります。
あの頃は気づいていなかったけど、最初のHI-FUKUで彼女がたじろぐほど高揚してくれたから、人に何を言われても私は頑張ってこられたんだと思います。

数年前、作家仲間の斎藤ちさとさんに撮影していただいた時(松戸アートラインプロジェクト2011)、私たちの間にあうんの呼吸があったようで。
言わなくてもわかるポージング(笑)。
撮影でテンションあがっている私の拙い言葉、というかコミカルな擬音語を瞬時に理解するsaikoちゃんを斎藤さんが感心してくださり、私たちの長い共同作業も堂に入ったか…!と感慨深かったものです。
そしてそれは、彼女の私の作品に対する細やかな理解度にもよるもの。
「やっぱりあんたは私のミューズだよ…!」と心の中で叫びました。(心の中で叫びすぎ。。。)

saikoちゃんは最近母になりました。
一生モデルをやってもらう気満々な私は、彼女とその娘にHI-FUKUを着てもらう日を楽しみに狙っているのです。
そんな二人をまた本に収める日を夢見て、これからももっと攻めて、私もアホな作品をいっぱい産みたいと思います!

そんなコイケジュンコ作品集『となりのカフカくん 可不可・紙服・妄想服』は、パラボリカ・ビスさんで先行発売中です!(ちゃっかり宣伝☆)
posted by コイケジュンコ at 18:08| Comment(0) | 日記
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