最近オーバーワーク気味で油断するとゴルゴ線が顔にできる今日この頃、みなさんはいかがお過ごしですか?
だめだ…アラフォーにもなると、ちゃんと休まないと疲れが取れねえ…!
そんなグロッキーさがピークの時、気力で電車内を立っておりましたところ、2/3過ぎたころ運良く前がガバッと大量降車!
やったぁ…これで座れる…!と藁をもすがる思いで座ろうといたしました。しかしかろうじて理性は保てていたので、周りがイス取りゲームが如く瞬座りする中降りる人を促してから座ろうとしたその時、私の目の前に座っていた女の子のバッグのでっかいバックルに私のイヤホン線が…!
「ちょ、ちょっと待ってください!」と呼びかけるも気付かぬ彼女。座ろうとした体勢=中腰のまままるで飼い犬のように2、3歩後を付いて歩きイヤホンを救出。ホッして振り返ると若いサラリーマンが座っとるっっ!!
中腰=野球のリーリーみたいな格好で立ちすくむ私。。。
なんだこの展開っ?!
思わずマンガのように白目で呆然といたしました。もちろんその日は座れずじまい☆
若サラリーマン許すまじ…という気持ちが浮かんでくるのを座禅を組むような思いで落ち着かせるのでした。
無心にしてくれるような現実離れの1泊2日を過ごしたばかりなのにこの気の短さ…反省!
その1泊2日の旅とは、アート・バイ・ゼロックスでお世話になった方々が毎年主催している増穂陶芸ツアーでして、山深いところで陶芸してきましたよ〜!
実は今回初めての参加。行きたい気持ちがありつつもいつもその日は仕事が入っていて参加できませんでした。
今年はたまたま入っておらず思わずガッツポーズ!
増穂の登り窯といえば、池田満寿夫氏が陶芸をやっていた有名な場所。そんな貴重な場所で初体験な私が行ってもいいのだろうか?!いや、初体験よりひどい私が…
そうなんです、今回のツアーで皆さんには初めてだと言っておりましたが、実は初めてじゃないんです。。。(こんな日記で告白)
大学の時、一瞬だけ陶芸同好会に入った事があるんです。S子ちゃんと一緒に。
入会料500円を払い「いつでも部室に来て作っていいから」と言われ、数日過ぎたある日二人で行ってみました。
誰もいない小さな部室。
土は好きに使っていいと言われたので、種類も分からぬままとりあえず取り出し縄文時代に思いを馳せながらこより積み上げる私たち。
ずっと「?」が浮かびながらの制作、お互いにユルすぎる謎の器が出来上がりました。
乾かすんだよね?と答えの出ない問いかけをし合いながら部室に置いて帰りました。
次に部室に行ってみると、またも私たちだけ。そして、いつやってくれたのか謎の器が素焼きされていました。
ということは色付け…。
「この液を付けるんじゃない?」と浸さずに釉薬を塗るド素人二人。そしてまた放置。
3度目、部室を訪れるとしっかり焼き上がっており、謎の器が恐ろしい中途半端さで完成され佇んでおりました…。もちろん部室には私たちしかいなく。。。
なんだろコレ?!ほんとに部員いるの?!もしかしたら妖精がやってくれたんじゃないの?!ファンタジーを通り越してちょっと恐くなり、部員の存在を確認しないまま私たち二人は同好会を去ったのでした…。(遠い目)
と、まあ、こんな陶芸と私の歴史(?!)があったわけですよ。
そういうわけで陶芸に対して後ろめたい気持ちがあったので、今回は心して望みました。
昔、パン作り体験をした際、コネ方が女子じゃなかったようで「経験者ですか?!それとも陶芸をやられているとか…!」と講師の方に言われた杵柄を頼りに、とりあえず良いコネをしよう…!という地道な目標を立てて工房に入ったはいいですが…どうしよう、右も左もわからねえ!!
ちょうどお隣りですでに作業を始めていたSさん、初めましての仲だったのですが、私のあまりにもひどい独学度が目に余ったようで声をかけてくださいました。
まずはフリースタイルでちょっと大きめな菓子鉢を作り、途中乾かしている間に作るノープランな2つめ、お茶碗を作られているSさんに習いながら私はカフェオレボウルを作ることにいたしました。
一から丁寧に教えてくださるSさん、それに対してすべてが初めてすぎて教わったことをこなすことで精一杯な私。いや、こなせているのか?というレベル。
あまりに必死すぎて机につけていなければならない肘や体がどうしても離れてしまうんです。「ヘラをここに当てて」と言われても微妙にその隣りに当ててしまうこと多数。
真面目なSさんの指導にも熱が入ります。
「体離れてるっ」「はいっ!」
「そこじゃないよ!もっと角度つけて」「はいっ!」
このツアーにはアーティスト仲間のミヤタケイコさんも参加されていて、最近陶器も使ったぬいぐるみ(これがとてもステキ!)を作られており今回もその作品部分を制作されていました。
目の前で作品が生み出されるところが見られるということで、そこも今回のツアーの醍醐味だったのですが、ろくろを回している間に作業をしないといけないので必死すぎて周りを見る余裕が全くない私。
ある程度出来上がりふと目の前のミヤタ作品を見ると、おお!かなり出来上がっておる(汗)!!
完全見逃しました。。。
そんな必死さは周りにも伝わっていたようで後に「まるでスポ魂場面を見ているようだった」と…。コーチとしごかれている部員の如しだったようです。
私のやたらといい返事がそうさせたのでしょうね〜。元来通る声をしているので、必死すぎると自ずといい返事になっちゃうんですよね。
あの時の私とSさんは岡ひろみと宗像コーチだったと予想。増穂にエースをねらう二人がいた…!
ミヤタさんと私は夜の作業もいたしました。ミヤタさんは作品の続き、私はSさん抜きで湯呑に挑戦!
昼間は必死すぎて点でしか覚えていない私。。。とりあえず記憶を総動員して作ってみました。ちょっと納得できないところができると「…これではSさんに見せられない」という思いがチラチラし、結局ある程度できた湯呑を潰しもう一回挑戦。
何故かかなり強い(しかも勝手に)師弟関係が私たちの間に芽生え始めていたのでした(笑)
ちなみに、作った物の窯焼きは工房の方にお願いしちゃうので焼き上がった完成形が自宅まで届く予定です。
作ったものはSさんのご指導いただいたカフェオレボウル(茶碗ほどの…)、一人でトライした備前の湯呑(にしてはごつい…)、フリースタイルの菓子鉢(巨大なポテトチップにしか見えない…)の3点!食い意地の張った私らしいラインナップとなりましたが、初めてのくせにちょっと大ぶりなものが多いのでヒビが入っていないか心配…。届いた暁にはこの日記で報告いたします!(お、覚えていたら…w)
ああ、楽しかった日々を振り返り、私の中のスポ魂を思い出したらちょっと落ち着いてきました☆
それにしても疲れやすい体をどうにかしなきゃな…。
座席になんて絶対座らないぜ!と言える強靱な体がほしいわ〜。
陶芸だけでなく、私の場合は山の中に入って修行した方がよさそうです。。。
2012年11月16日
座席をねらえ!
posted by コイケジュンコ at 23:30| Comment(0)
| 日記
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